熱が出ていると頭が重たくなる、疲れが溜まると偏頭痛が起きやすいなど、頭痛にはいくつもの種類があります。最近では子供が偏頭痛を訴えることも増えているといわれており、頭痛外来を開設する病院も増える傾向だとか。場所が場所だけに、大きな病気ではないかと心配しがちですが、まずは頭痛の種類について整理してみましょう。ここでは頭痛の種類やその特徴についてお伝えしていきます。

一次性頭痛

特別な疾患はないが慢性的な頭痛を感じるという頭痛持ちの方の大半が一次性頭痛に分類されます。その中でも、4つに分類されているのでそれぞれの特徴をみていきましょう。

片頭痛

ストレスやホルモンバランスの崩れなどが原因で、頭の血管が拡張し炎症を起こすことで頭痛が発生します。ズキズキ痛む、身体を動かすと悪化する、頭痛の前に目がチカチカするなどの症状もみられ、月に数回起こることも多いですね。音や光に敏感になったり、吐き気を伴う場合もあるなど人それぞれ症状は異なります。

緊張型頭痛

その名の通り、肩や首の筋肉が緊張し、血流が悪化することで酸素や栄養分が行き渡らず頭痛が発生します。デスクワークが多い方や運動不足気味な方によくみられ、身体を動かすことで緩和する場合もあります。締め付けられるような頭痛で、30分ぐらいで治まることもありますが数日続く場合もあるなど持続するのが特徴です。緊張型頭痛には、毎日のように起こる「慢性緊張型頭痛」と、月のうち半分以下の発生率である「反復性緊張型頭痛」の2タイプに分かれます。

群発頭痛

2ヶ月ほど毎日1時間ほど同じような時間に頭痛が起こる群発頭痛。頭の片方だけが痛み、目の奥がえぐられるような痛みを感じるのが特徴です。目の後方にある内頸動脈の炎症が原因といわれており、目の充血や鼻水などの副症状もみられます。じっとしていられず成人男性も転げ回りたくなるほどの痛みといわれており、一次性頭痛の中でもトップクラスの痛みです。

その他の一次性頭痛

偏頭痛と緊張型頭痛の混合タイプなど、原因が1つではない場合もみられます。

二次性頭痛

頭痛持ちではないけど頭が痛い、頭痛持ちだけどいつもとは様子が違う痛みなどは、脳腫瘍など命の危険を知らせる頭痛の可能性があります。高熱や手足のしびれ、言葉がでないなどの症状があれば早めに受診するなど、注意深く見守る必要がある頭痛です。

副鼻腔炎

鼻の周辺や目の下などに広がる副鼻腔という空間で炎症が起き、鼻詰まりや味覚障害が起こる副鼻腔炎は蓄膿症とも呼ばれています。鼻関係のトラブルだけでなく、炎症が三叉神経を刺激することで頭痛につながることもあります。命の危険はありませんが慢性化する恐れもあるため、鼻水が詰まって頭痛がするという方は耳鼻科などを受診することをおすすめします。

脳腫瘍

脳や周辺組織に腫瘍ができる症状の総称で、高齢者だけでなく乳幼児にもみられるのでどの世代でも疑いがあれば受診することをおすすめします。脳腫瘍での頭痛は起床時に強く現れ、その後和らいでいきます。腫瘍が大きくなると、吐き気や手足のしびれ、視覚に異常が起こるなど頭痛以外のシグナルもみられます。

クモ膜下出血

中年世代以上に多くみられる脳血管障害で、ハンマーで殴られたような突然の強い頭痛と嘔吐が一緒に始まるのが特徴です。前兆として風邪のような症状を感じる方もいますが、多くは突然始まり、命に関わる危険があります。一刻も早く受診しましょう。

脳脊髄液減少症

事故や外傷によって髄液が漏れでてしまう脳脊髄液減少症は、尻もちをついた程度でも発症することがあるなど誰にでも可能性がある症状です。起立すると髄液が漏れやすく、頭痛が起きるのが特徴です。

薬物乱用頭痛

頭痛を薬で抑えていたけど効かなくなってきた、何らかの薬を飲んでいて月の半分は頭痛がしているといった方は薬物乱用頭痛かもしれません。頭痛を抑えるために薬を飲み続けると頭痛の原因が複雑化し、痛みが強くなる傾向があります。市販薬に頼っている方は時間を見つけて受診することをおすすめします。

感染症

髄膜炎など細菌やウイルスに感染することで頭痛を引き起こしている場合もあります。年齢に関係なく発症し、高熱や嘔吐など風邪のような症状とともに、頭が割れるような激しい頭痛が発生します。首が下に曲がらなくなるなど初期症状を感じたら早めに受診を心がけましょう。

頭痛の原因はさまざま

頭痛の原因はいくつもあり、専門医を受診しても原因を特定できない場合も多々あります。仕事や学校を休み、長い待ち時間を耐えて何も分からなかった時の残念さといったらありませんね。とはいえ、二次性頭痛の可能性や市販薬では薬物乱用頭痛の危険もあるため、ひとまず検査は必要です。また、生活習慣を見直すことで緩和する場合もあるため早寝早起きや禁煙禁酒に適度な運動など、しばらく健康的な生活を心がけてみることもおすすめです。